どもりの症状
吃音・どもりの症状には、例えば「こんばんは」 を「こ、こ、ここんばんは」 というように、
第1声を何度も繰り返す連発型と、「こ」 からしてまったく言えなくなってしまう難発型があり、
口元の痙攣、身振り身悶えなどの動き(随伴運動)はすべてこの難発型状態にある時に起こります。
主に、幼児期には連発型の吃音(どもり)が多くみられ、成長するにつれ難発症状が現れるのは、
連発を隠そうとするゆえに無意識的に獲得した条件反射であり、その為、まだ吃音(どもり)が
引き起こす条件反射(性癖)が定着しきっていない幼児期、子供の頃の方が吃音(どもり)の改善はし易く、
逆に成人後の<喋る=吃る>と概念が固定化してしまっているような場合は直りが難しいと言われております。
また、一方で40代、50代と年を重ねるにつれて吃音率も軽減してくるという考えもあり、
吃音症状が激しく、自身の吃音に関して執拗に思い悩んでいるのは思春期から30代にかけての
比較的若い世代が多く、中年以上の先輩方はたいてい吃音症状が目立たなくなっていくと考えられます。
しかしそれは生理的な自然治癒力によるものと考えるより、仕事や家庭を持つ事によって、
どうしても喋らざるを得ない部分が増えてくる事によって喋る量も増えて行き、その結果、
喋る事自体がリハビリの効果を生み、自然と喋る事に慣れてくるという事だと思います。
その為、ある程度年配の方でも、吃音症状が変わらないという方もいらっしゃいます。